夢で自分の健康状態を知る!? 現代の夢診断
- 2013年11月13日 |
- 未分類 |
星占い、花占い、夢占い……。女性は占いが好きですよね。
その一方で「占いって科学的じゃないし当てにならないわ」と思う方もいらっしゃることでしょう。
でも、夢占いに関してはちょっと別かも。現在、英国ラフバラ大学のジム・ホーン教授をはじめとする
睡眠のエキスパートの中では、夢は健康状態を表している可能性があると考えられているんですよ。
それぞれの夢の背後にはこんな理由が隠れている
1.悪夢を見るのはなぜ?
・不整脈がある
・偏頭痛の前触れ
・高血圧治療薬であるβ遮断薬の服用
ジム・ホーン教授によれば、高血圧治療薬であるβ遮断薬は悪夢を引き起こすものとして有名だそうです。
また、不整脈も悪夢を見る確率を3倍に、胸の痛みは7倍に高めるということも約6000人の調査報告から明らかになっています。
偏頭痛の前に怒りや攻撃を伴うような悪夢を経験する人も多いそうです。
2.いつもよりも夢を多く見るのはなぜ?
・暑すぎるあるいは寒すぎる
・ホルモンの変動
・慢性的な痛みがある
・抗鬱薬が切れてきた
暑すぎたり寒すぎたりすると眠りが浅くなり、夢を覚えていることが多くなります。
不眠症、慢性的な痛みを抱える人、生理期間中の女性も眠りが浅くなり夢を覚えていることが多くなるとか。
また抗鬱薬は、睡眠の中でも「レム睡眠」と呼ばれる睡眠を減らします。
この「レム睡眠」とは夢を見る睡眠のことで、その反動で抗鬱薬が切れてくると夢を見ることが多くなるようです。
3.攻撃される夢、追いかけられる夢が意味するところは?
・アルツハイマー病やパーキンソン病の早期のサインかも
夢の中で攻撃されたり追いかけられたりした時に、実際に腕を振り回したり足で蹴ったりすることで、
時には夢を見ている本人や配偶者が怪我をしたりすることがあります。
このように夢を見ている間頻繁に手足をばたつかせたりする人は、「レム睡眠行動障害」と呼ばれる状態かもしれません。
これは、夢を見ている時に実際に体が動いてしまうことを抑える脳内の“安全スイッチ”が損傷を受けているため、と考えられています。英国のパプワース病院のニコラス・オスクロフト博士によれば、これらはアルツハイマー病やパーキンソン病の最初の症状である可能性があるとのこと。
記憶喪失等、他の症状が出る10年も前から見られることもあるそうです。オスクロフト博士は、もし「レム睡眠行動障害」と診断されたならば、早期発見・早期治療につなげるために、他の症状である手足の震えや記憶喪失についても注意するべきだと警告しています。
4.突飛な夢、鮮やかな印象的な夢を見る理由は?
・飲酒
・感染症
・抗マラリア剤の服用
飲酒をした後、明け方になってアルコールが抜けてくると、脳内の化学物質に何らかの影響を及ぼし、それが奇抜な夢を見せるのだとホーン教授は説明しています。
また、感染症などで全身の免疫系を駆使しているような状態では、夢を見ない種類の睡眠「ノンレム睡眠」で免疫系を支えているので必然的に「レム睡眠」に入るのが遅くなり、夢が意識下に入り込むことで生き生きとした印象的な夢を見ることにつながるそうです。また、抗マラリア剤であるメフロキンは壮大な夢を見せるものとして有名です。抗生物質の服用で鮮やかな夢を見るという人もいます。
5.性的な夢の意味するところは?
・創造性の高まり
実は、性的な夢を見ることは加齢とともに増えていき、60才以上ではごく普通のことだそうです。これは創造性の高まりを意味しており、定年退職ともに新しい趣味を始めたりすることも、性的な夢を見る回数の増加に一役買っているようです。
悪夢でも、獏に食べてもらう前にちょっと検討を
夢を見るのはあなた自身。ならば、夢があなた自身の体の状態を表しているということですよね。悪夢だったからと忘れようとする前に、健康状態を振り返ってみてはいかがでしょう。気になる症状があった場合には専門医を受診されることをおすすめします。
参考:
From nightmares to bizarre nocturnal visions: What your dreams can reveal about your health
http://www.dailymail.co.uk/health/article-2460192/What-dreams-reveal-health.html
※画像クレジット
photo credit: RelaxingMusic via photopin cc