身近なハーブやスパイスがカラダに良い

あなたの身近にあるハーブやスパイス。料理やお菓子、飲み物などに、味や香りの彩りを添えてくれるだけでなく、健康のために役立つ力も秘めています。今年の風邪対策には、そんな力を借りてみませんか？　市販薬はあまり飲みたくないなぁと思っている方も、台所で簡単に“手作りできる風邪薬”ですので、ちょっと試してみてはいかがでしょうか。

 

ニンニクの力を借りよう

「食べる薬」とも言われるニンニクは、風邪予防、あるいは風邪を引いてしまったときにも強い味方です。疲労回復効果、殺菌力のあるアリシンが豊富に含まれています。免疫系を亢進する働きがあると言われており、積極的に食事に取り入れるとよいでしょう。

 

自家製ニンニクオイルで足をマッサージ

胃が弱っていたりして食べるのを避けたいときには、手作りニンニクオイルを使って足をマッサージしてみてください。

ニンニクを3片ほど、クラッシャーあるいは包丁の腹で潰します。包丁でさらに刻むのも良いでしょう。それを小さい器に入れ、オリーブ油をひたひたに注ぎ、30分以上置きます。時々、器を回すように動かしましょう。ニンニクエキスが溶け込んだ油を手に取って両足によく塗り込んで、靴下をはいて寝ます。足がほんのり暖かくなり、寝ている間に全身にニンニクの効果を届けてくれます。ただし、布団の中はニンニクとオリーブ油の匂いがこもりますのでご注意を……。

 

カモミールの力を借りよう

ハーブの中でも優しい香りで人気の高いカモミール。リラックス効果に加えて抗炎症効果があるという報告もあり、風邪と不眠の解消によく用いられているハーブです。風邪を引いた時には、カモミールティーを飲んでよく休むという取り入れ方の他に、カモミールの蒸気で鼻をすっきりさせる方法もあります。
 

カモミールを用いた鼻づまり解消法

方法：
1．約2リットルの水を鍋に沸かします。
2．沸いたら火を止めて、ふたつかみの乾燥カモミールの花を入れます。（乾燥カモミールの花が手に入らない場合には、カモミールのティーバッグでも代用できます。その場合には、約1リットルのお湯にティーバッグを2、3個入れましょう）
3．カモミールを入れたら蓋をして15分置きます。
4．15分経ったら蓋を取り、鍋を覆うように顔を近づけ、頭の上からタオルをかけます。
5．鼻で吸って口から吐くようにして蒸気を吸います。10分くらい続けましょう。

火傷にはくれぐれもご注意ください。また、腰が痛くならないよう、楽な姿勢で始めましょう。顔や首もとが蒸気で濡れますので、終わったらすぐに拭くようにしてくださいね。

 

よく休むことを忘れずに

「風邪を治す薬というものはない」とは良く言われますが、その通り。基本的には、風邪と戦うのはあなた自身の体です。もし風邪を引いてしまったら、ご家庭でできる風邪対策を活かしながら、消化の良い食事で栄養を摂って、よく休むことも忘れずに。

参考：
・Cold Home Remedies: Kick a cold BEFORE it takes hold!

http://www.learningherbs.com/cold_home_remedies.html

・Chamomile for Cold or Flu

http://www.livestrong.com/article/262755-chamomile-for-cold-or-flu/

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