「さぼり」なんていわせない! 午前中のコーヒーブレイクが体に適している理由
- 2013年12月24日 |
- 未分類 |
午前中のお仕事はコーヒーでブレイク。
朝はコーヒーを飲まないと目が覚めなくて……という方、多いのではないでしょうか。ところが、コーヒーに含まれるカフェインの効果を期待するならば、朝一番ではなくお昼ちょっと前に飲むのがもっとも効果的なのだそうです。神経科学者がホルモンレベルの変動から見た、コーヒーブレイクを取るのにおすすめの時間をご紹介します。
コーヒーは朝一番より、9時半から11時半に
Uniformed Services University of the Health Sciencesの神経科学者、スティーブン・ミラー氏によると、コルチゾールというホルモンは体の警戒態勢と強く関連しており、体内時計をコントロールし、「覚醒させる」働きがあるそうです。コルチゾールの血中濃度は、起床後1時間、次にランチタイム、そして夕方の順にピークになるとのこと。もちろん、具体的な時間はそれぞれの方の生活習慣によりますが、ミラー氏によると、コーヒーはコルチゾールのレベルが低い時に飲むともっとも良く「覚醒する」効果が得られるのだそうです。
コルチゾールのレベルが低くなるのは午前中の9時半から11時半の間。つまり目を覚ますためにコーヒーを飲むなら、この時間帯が良いということ。家事や仕事が一区切りついて、10時頃にブレイクタイムをとる方は多いのでは? 何気ない習慣も、理にかなっていたのですね。しかし多くの方は、朝のコルチゾールのレベルが高い時にコーヒーを飲むので、カフェインへの耐性ができてしまい、すぐにさらに強いコーヒーが必要になるのだとミラー氏は説明しています。これでは、いたずらにカフェインの摂取量が増えるだけです。
朝起きるためなら、光を浴びて
「朝起きた時、やっぱりコーヒーがないとすっきり目が覚めないのよね」
という方は、光の力を借りるのはいかがでしょうか。カーテンを開けて日光を浴びるも良し、外が暗い日には明るい電気を点けるでも構いません。光には起床時のコルチゾールのレベルの上昇を速くしてくれる効果があるそうです。光ならば、カフェインのように耐性ができることもないそうです。
コーヒーを飲むと眠れなくなる方に
コーヒーを飲むと夜眠れなくてという方もいらっしゃるでしょう。そんな方にも少々アドバイスを。カフェインを摂取すると、30〜60分後に血中カフェイン濃度がピークに達します。摂取したカフェインを半分ほど代謝するのに3〜5時間、残りは8〜14時間かかるとのことで、意外にカフェインの代謝には時間がかかるようです。快眠のためには、午後3時以降はコーヒーを飲むことを控えたほうが良さそうですね。
「それなら、デカフェのコーヒーならば大丈夫?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ところが、デカフェにも少量のカフェインが含まれているってご存知でしたか? 通常のコーヒー1杯には95〜200mgのカフェインが含まれておりますが、デカフェのコーヒーにも8.6〜13.9mgのカフェインが含まれているという調べがあります。午後遅くの休憩に、あるいは夕食後にデカフェだからと安心して何杯も飲んでしまわないよう、お気をつけください。
コーヒーは嗜好品なので個人の好みに合わせて
カフェインは、「世界でもっとも普通に摂取されている薬」などと言われていますが、効き方は人によってかなりの違いがあります。コーヒー1杯で眠れなくなる方から、何杯飲んでも目が覚めるという、カフェインの効果はまったく感じられない強者の方まで。「カフェイン中毒」といって、カフェインが切れると心臓の鼓動が早くなるなどの症状が出る方もいます。そのため、ガブ飲みせずに適量を保つことが薦められています。
ミラー氏の説が誰にでも当てはまるわけではありませんが、体内のコルチゾールのレベルに合わせてコーヒーを飲めば、過剰摂取は避けられそうですね。ぜひ、試してみてはいかがでしょうか。少なくとも、お昼前のコーヒーブレイクの良い口実にはなりますよ。
参考:
・The best time for your coffee
http://neurosciencedc.blogspot.com.au/2013/10/the-best-time-for-your-coffee.html
・10 Things You Might Not Know About Caffeine By Laura Schocker
http://www.huffingtonpost.com/2013/08/25/caffeine-facts_n_3814825.html?utm_hp_ref=mostpopular
photo credit: Demion via photopin cc