平均すると、人は人生の約6年間、夢を見ているのだそうです。この夢は、空想するほうではなく睡眠中に見る夢です。
人生の1／3を睡眠に費やしているのですから、6年間なんて当然だと思われるでしょうか？　でも、「最近は一日の1／3も寝ていないわ！」と言いたい方もいらっしゃることでしょう。実際に女性は男性よりも睡眠時間が短くなる傾向にあるらしいのです。
今回は、そんな調査結果からご紹介します。

女性には寝不足の傾向が？

 
ケンブリッジ大学が8500人のイギリス人を対象に睡眠時間を調べた結果、女性が寝床に入っている平均時間は8時間47分であり、実際の睡眠時間は平均6時間48分であることがわかりました。この値は、男性よりも15分長く寝床で過ごすにも関わらず、男性よりも11分、睡眠時間が短かいということになるそうです。

睡眠の専門家であるニール・スタンリー博士は、何か他にせねばならないことがあった時に、女性は男性よりも睡眠を犠牲にしがちなところがあるのでは、と指摘しています。そう言われてみれば……と、思い当たる方もいらっしゃるでしょう。生理、妊娠、閉経といったホルモンの変化によって睡眠が妨げられる可能性が高いことも、スタンリー博士は指摘しています。

調査に加わったユー・レング氏も、女性の睡眠時間が短いのは、仕事や家庭のストレスで眠りづらいのだろうと言っています。しっかり休養をとらなくてはと思っていても、なかなか、そうは問屋が卸さないのはイギリスでも同じようですね。

バナナを食べてぐっすり!?

 
さて、「睡眠時間を確保しなくてはと」よくわかっていても、布団に入ってもなかなか寝つけず、ストレスがたまる思いをしている方もいらっしゃることでしょう。そんな方に、バナナを食べて不眠を治した男の子の話をご紹介しましょう。

英国に住むマリアンの悩みは、3才になる息子、アーロンが夜になかなか寝ないことでした。寝てもすぐに起きてしまうという毎日。リラックスさせる音楽からオレンジ色の明りまで、いろいろ試してみましたが、どれもまったく効き目がありませんでした。

ところが、チルドレンズ・スリープ・チャリティーの創始者であるヴィッキー・ドーソン氏の助言に従って、ある日、就寝前に半本のバナナを食べさせたところ、なんとアーロンはぐっすりと眠ったのだそうです。その日からアーロンは、就寝前にバナナを半本食べて毎夜11時間しっかり眠っているという話です。

とっても身近でリーズナブルなバナナにこんな効果があるとは驚きですね。バナナがなぜ効くのかについてはまだはっきりしていないのだそうですが、マグネシウムとカリウムに富んでいるので、それが過緊張の筋肉をリラックスさせるのに効いているのではないかとサンドラ・ドルトンースミス博士は解説しています。

バナナの他、エネルギーをゆっくりリリースするような全粒粉パン、ピーナッツバターも、就寝前に摂ると効き目があるかもしれないそうですよ。朝に食べるイメージの強い食材ばかりですが、どれも手軽に手に入るものばかりですので、不眠に悩む方は、試してみてはいかがでしょうか？

ただし、ベッドに入る直前に食べると胃が重くなってかえって眠れなくなる可能性もあるので、食べる際は少し時間に余裕を持たせましょう。
参考：
Women get less sleep than men – even though they spend MORE time in bed By Fiona Macrae

http://www.dailymail.co.uk/health/article-2554098/Women-sleep-men-spend-MORE-time-bed.html

Bananas in pyjamas: Boy, 3, is cured of insomnia after eating just half a piece of the fruit before bed each night By Larisa Brown

http://www.dailymail.co.uk/health/article-2555208/Bananas-pyjamas-Boy-3-cured-insomnia-eating-just-half-piece-fruit-bed-night.html

50 Facts about Sleep!

http://www.easynight.org/sleeping-trouble/facts-about-sleep.htm